ここがおすすめ!『ホームレス・ワールドカップ』

By | 2014年5月21日

いよいよブラジルワールドカップも間近に迫って来ましたね。チェックする試合はもうお決まりですか?

作品紹介2回目はアメリカより、知られざるもうひとつのワールドカップ『ホームレス・ワールドカップ』をお届けします。新しい生活へ踏み出したい。希望を掴みたい。きっと、やればできるはず! そんな気持ちを後ろからズドンと押してくれるソウルフルなドキュメンタリー作品です。

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画像はアイルランドチームです。いい顔してます!

ホームレス・ワールドカップとは、サッカーを通じてホームレスの人々の生活を好転させる事を目的に、2003年から毎年開催されているミニサッカーの国際大会です。選手資格は主に、16歳以上の男女で過去にホームレス経験を持つこと。

このドキュメンタリーでは、48カ国500人の選手が集結した2006年のケープタウン大会を舞台に7選手の姿を追うのですが、ホームレスと言っても国によって事情は様々で、その多様性には圧倒されます。(日本チームはこの大会の後から参加している為、残念ながら登場しません)

戦争で家を失ったアフガニスタンのナジブ。
ケニアのスラム街でサッカー選手への夢を持ち続けるアレックス。
アイルランドから、麻薬を克服しようとするダミアンと、過去に犯した罪に苦しむサイモン。
トラウマと戦うアメリカ・ノースカロライナ州のクレイグ。
スペインのアルコール依存症収容施設から、元レアル・マドリード選手だったヘスース。
ロシア都市部で不法滞在者として生活するスラヴァ。

年齢も10〜60代までと様々で、苦悩の要因も全く違う7人。それぞれが決して楽観視できない環境で暮らしていますが、皆同様に人生を変えるチャンスを見出すべく、ひたむきにボールを蹴ります。

厳しい生活の影響で外界との摩擦を受けやすい彼等ですが、勝敗やプレッシャーに晒されながらチームメイトと共に乗り越えて行き、大会はクライマックスへ!

……と、ここからはぜひ、スクリーンでご覧ください。

ミニサッカーのフィールドは狭い分スピード感があり、各々の未来を掛けたプレーはプロの試合より一層身近に感じられます。サッカーファンの方々にも思い入れを持って観戦して頂けるのではないでしょうか。

特筆すべきは、全編を通して現れる印象的な言葉でしょう。独白や激励、ささやかな夢や家族について、何気ない語り口もボディーブローのように心を揺さぶります。いい所で流れる、U2の『Where the streets have no name』がまたニクい!

2回の上映回数のうち、初回は6月1日、日曜日の14:50 にキックオフです! どうぞお見逃しなく!

丸井南瓜